Ver.8.0.0アップデート解説(その3)
前回に続いてG-Bowl Ver.8 のアップデート内容を解説します。
◆iOS16アップデート後、走行中の強いGで画面が回転してしまう問題を修正。
G-BowlアプリはiPhone本体の向きを変える事で横向きでもお使い頂けます。向きは重力で検出されるため走行中に強いGがかかるとiPhone本体が「向きが変わった」と誤認してしまう事があります。その対策としてG-Bowlアプリでは計測中(=走行中)は画面回転をロックするようにしています。
まとめると、計測中以外は自由に画面の向きを切り替える事ができ、計測中はロックされるという動作です。
◆iPadでアプリ画面を横向き表示にしても縦向きに戻ってしまう現象に対策。
◆設定:「画面回転」により横画面固定を追加(iPad用)。
最近ではiPhoneもiPadも同じ(大きさが違うだけ)と思われている方も少なくないと思いますが、実はアプリはiPhone用とiPad用に別れていまして、iPhoneだけに提供されているアプリも普通にあります。ちなみに両方に対応したアプリはユニバーサルアプリと呼びます(現在ではこれが主流かと思いますが)。
「でもiPadで動かないアプリとか見たこと無いけど?」と思う方もいらっしゃると思います、ハイ、iPhone専用アプリは iPad では「互換モード」で動作します。iPadの画面の広さを100%活かす事は出来ませんが、周りに黒枠がついてiPhoneの画面が表示されて使用することが出来ます。G-BowlアプリもiPhoneアプリです。
さて、ここからが本題ですが、この互換モードに関して以前は問題なかったのですが、新しいiPad(iOS16)で試してみますと、一部iPhoneとは違う動作をするようになっています。具体的にはG-Bowlアプリを横向き表示で使用している際に縦向き表示に戻ってしまうという現象が起きます。タイミング的にはメッセージ表示など画面切り替えの時にiOSが強制的に縦向きしているようです。iPhoneではこのような現象は起きません。
技術的な話は省略して、ユニバーサルアプリであればアプリ側で直せます。しかし互換モードで動作しているアプリの動作が違うとなるとOS側の話なのでどう対応するべきか簡単ではありません。
将来のiOSアップデートで修正される可能性もありますが、Appleとしては互換性モードは切り捨てる方向でユニバーサル対応、マルチウインドウ対応を推奨という事で、このままかもしれません。
当開発としてもあれこれ試みましたが、互換モードで納得の行く対策は見つかっておりません。将来的にはユニバーサル対応したいところですが、すぐには難しいです。
対処療法ですが画面の向きをアプリから強制的に固定することで、概ね問題なく使用できることが分かりましたので、設定(Settings)に「画面回転」という設定を追加しました。iPadで横向きで使用したい場合はこの設定を行って下さい。iPhoneでは設定不要です(自動のままでOK)。
また、iPadの場合、アプリの向きとデバイスの向きが独立していますので、アプリの向きを固定してもiPadの向きを変えると画面全体が回転してしまいます、この時アプリの向きはそのままです(ややこしいですね、やってみればどういう事か分かると思いますw)。これを防ぐには iPad設定の回転ロックも併用する必要があります。
結論:iPadで意図しない画面回転が生じる場合はアプリ設定の「画面回転」と iOS設定の「画面ロック」を併用して好みの動作となるように調整下さい。
◆設定:Gピーク表示に関する設定項目(表示数、ピーク条件など)を追加。
◆設定:「ログを開いた時」の初期表示位置(スタート/ゴール)を追加。
Gピーク表示に関する設定項目は先日の記事で解説済みです。このGピーク表示ですが現在時刻以前のピークが表示されるという仕様のため、スタート地点を表示すると1つも表示されません。Gピークの傾向を見たいという場合にはログを開いた際にゴール地点が表示される方が都合が良い訳です。
ということで、Ver.8から設定(Settings)に「ログを開いた時」にスタート地点を表示するかゴール地点を表示するか選べる設定を設けました。デフォルトはゴールです。
Ver.8のアップデート解説は今回で終わりです。
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