G-Bowlアプリで二番目に練習する事【TOP固定】

 G-Bowlアプリで最初に練習することは「ボールを落とさない運転」だと書きました、たぶん一ヶ月位続けていればモノになってくるのではないかと思います。

 今回はその次に練習する事、ブレーキ練習について書きます。

 G-Bowlアプリには「ブレーキ診断」機能があって上手にブレーキして停車すると「イイですよ!」とボイス通知されます。

 でも、実際走ってみると「イイですよ」と言われたり、言われなかったり・・・いったいどういう条件で判定しているのか? つまり何を練習すればいいのか? 解説してみたいと思います。

 ちなみに、公式サイトでは以下のように説明しています。


 まず、良い場合、ブレーキ開始から停車までGが一定とは下のグラフのような状態です。ブレーキ(青)グラフは長方形に近い台形を描きます。


 言葉で言えば、ブレーキペダルをサッと踏み込んで動かさず→停止位置の手前でサッと抜く、となります。これでイイですよ、と言ってもらえます(台形の高さや横幅は問いません)。

 このブレーキの何がイイのか?説明しだすととても紙面が足りませんが、一つには「予定通り止まれた」のが良いと言えます。予定通りとは? 理解しやすいように逆の例を見てみましょう。「予定通り止まれなかった」のが下のグラフになります。


 誰しも経験有ると思いますが、思ったより止まらないので最後にギュっとブレーキを踏み足したケースですね。予定通り=見積もり通り、と言った方がいいかもしれません。見積もりが甘いとこうなります。同乗者がいたら「オイオイ」と思ったかもしれません。

 ブレーキングの技術と言えば「短い距離で止める」とか「同乗者の頭を揺らさない」とか言われますが、何よりブレーキをかけるタイミングと強さを正確に見積もって予定通り減速させることが大事です。そんなの誰でもやってるじゃない? ハイ、F1パイロットもコーナーに向かう時にやってますよね。電車、バス、大型トラック、プロのドライバーは皆これが上手です(そうでないと大きな事故に繋がります)。ブレーキの見積もりは車を運転する上で一番重要で高度な技術です。

 他にもダメな例を見ていきましょう。


 ③ポンピングブレーキは制動距離が伸びるので良くありません。諸説ありますが、少なくともクセになってるのは良くないです。


 ④小刻みにブレーキを踏んだり緩めたりして調整する方は少なくないと思います。これの何がマズイかと言うとブレーキの見積もりをしてない訳です。「止まれなかったら(その時に)もっと踏めばいい」と、確かにタイヤのグリップ力が無限にあるなら結構ですが、雨の日、雪の日は大丈夫ですか?


 ⑤こちらはパカパカ踏んではいませんが、じわじわ踏み足しています。ブレーキを掛け始める前にちゃんと見積もってないから踏みながら探っている訳です。踏みながら探る人の助手席、乗りたいですか?

 ダメな例を見ていきましたが、ダメな中で一番マシなのは実は番です。

 
 この人はG一定でブレーキしようとしています。最後に止まりきれなくて強く踏んでしまいましたが、この経験から次回はもっと早めのブレーキをかけるといった修正ができます(これが大事)。すぐに番の様にピッタリにはいかないかもしれませんが、この距離カンは反復する内に身についてきます。

 一方、③④のようにG一定でないブレーキをしていますと、毎回その場限りのつじつま合わせをしていますから、いつまでたってもブレーキの見積もりが上達しません何十年ハンドルを握っていても番の様にできないドライバーが多いのはこのためです。 

 このようにG一定のブレーキはブレーキの見積もりをマスターするための必要なものなのです。「ブレーキ診断機能」ではこれを練習します。

 強さは普段どおりの優しいブレーキで結構です、とにかく一度踏み込んだら動かさない、G一定でブレーキをして狙ったところに止まれる、これを目標にトレーニングしてみてください。上手く行ったら「イイですね!」が聞けます。

 マスターしたら目をつぶっていても停止線で止まれるようになりますよ(運転中に目をつぶったらダメですw)。

 
 ・・・練習目的の話を書いていたら長くなってしまいました。「ブレーキ診断機能」についてまだ補足することがありますので、次回に続きます。